2026/07/06
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前回の記事では、「健康で賢い子どもが育つ家」の条件として、
この2つのポイントをご紹介しました。
今回は、一つ目の
「家族間のコミュニケーションが取りやすく、絆が深まる家」
について考えてみたいと思います。
2006年に出版された
『頭のよい子が育つ家』(四十万靖・渡邊朗子 著/日経BP)
という本をご存じでしょうか。
この本では、有名中学校に合格した11人の子どもたちを取り上げ、
「どのような環境で勉強していたのか」
を、それぞれの住まいの間取りとともに紹介しています。
その実例から見えてきたのは、
「立派な子ども部屋が必ずしも必要ではない」 ということでした。
紹介されている子どもたちの多くは、
というスタイルでした。
つまり、子ども部屋に一人でこもるのではなく、
家族の気配を感じられる場所で学習している子どもが多かったのです。
お父さんやお母さんが近くにいる安心感。
ちょっとした会話が自然に生まれる環境。
そんな住まいが、子どもの成長にも良い影響を与えていることがうかがえます。
私自身、とても参考になった一冊です。
この本が話題になったこともあり、その頃から家づくりでは
「リビングを家族の中心にする」
という考え方が広く浸透しました。
しかし、それから約20年。
今では、その考え方が少しずつ変わってきています。
近年は、
「リビング重視」から「ダイニング重視」へ
とトレンドが移りつつあるのです。
その理由の一つは、リビングの過ごし方が変わってきたことです。
以前は家族が集まって会話を楽しむ場所だったリビングも、
今では、
といった時間が増え、家族同士の会話が減ってしまうケースも少なくありません。
こうした現状を受け、ダイニングコンサルタントの黒羽雄二さんは、
「家族のコミュニケーションを育む場所として、ダイニングが重要である」
と提言されています。
これから家づくりを考えるなら、ダイニングを単なる「食事をする場所」と考えるのではなく、
家族が自然と集まる場所として計画することをおすすめします。
例えばダイニングは、
そんな役割を持たせることができます。
毎日の何気ない時間の積み重ねが、家族の絆を深め、子どもの安心感にもつながっていくのです。
「親の気配を感じられる家」という意味では、吹き抜けを取り入れるのも効果的です。
例えば、子ども部屋が2階にあっても、吹き抜けがあれば1階のダイニングにいるお母さんや、リビングでくつろぐお父さんの気配を自然に感じることができます。
同じ家の中でも、お互いの存在を感じられる安心感は、子どもにとって大きな心の支えになります。
子どもが健やかに成長する住まいには、豪華な子ども部屋よりも、
家族が自然につながれる空間づくりが大切です。
これから家づくりを考える方は、
「ダイニングを家族の中心にする」という視点も、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
次回は、もう一つの大切なポイントである
「住宅性能が子どもの健康や学力にどのような影響を与えるのか」 についてご紹介します。
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