2015.12.17
よもやま話
ジャッキアップ
ジャッキアップの工事を行っております。
東地震大震災の為、建物が不動沈下してしまったのです。建物は、壁が割れているわけでもなく普通に建っています、しかし傾いているのです。傾いていると、戸に隙間ができたり、建具がスルスルと動いたり、生活していてそれを気にしながら生活されていたそうです。今回、思い切って工事をする決断をして頂き始まりまりした。建物を上げる方法は、何種類かありますが今回は、写真のようなジャッキアップの方法を採用いたしました。
始めてから3週間くらいでやっとジャッキアップが始まりました、低いところで12センチ程下がっており、昨日今日で上げ始め今日の夕方には建物は、ほぼ水平になりました。水平確認もしてきました。私たち建築に関わるものは、常に水平と垂直を意識しておりますから、やはり床が水平で、レベルが水平を指していると気持ちがいいものです。建具もほぼ正常に戻りました。あとは、コンクリートを流し込んで固定するとジャッキアップの工事は、終了です。排水管や給水管も割れや変形がありましたので補修します。
私は、補修工事を行う場合が多く、ジャッキアップは、そうそうありませんが、雨漏りや腐食、虫の食害、劣化など形あるものですからいろいろな補修工事があります。毎回思うことは、補修に伴う費用負担が大変だなあと思います。リフォームでキッチンやお風呂が新しくなったりするのに費用をかけるのは、楽しいのですが、補修は、目に見えない事が多いので感動は、ほとんどありません。でも安心のために費用をかける事なんだなと思います。いかに費用をかけず修復するかが私らの真価を問われる事なんです。