2015.10.09
よもやま話
ホテルオークラ
今、テレビでやってました。「ホテルオークラ」素晴らしいですね。東京オリンピックを機に建て替えになるそうです。
1962年竣工。設計:谷口吉郎(ロビー、オーキッドルームほか)、小坂秀雄(外観)ほか。だそうです。私も名前も写真も見たことがありますが中に入ったことはありません。老舗ゴージャスなホテルなんだろうなという印象でした。
今日のテレビを通してしか見ていませんが、まだまだいける建物だと思いますし躯体が老朽化しているのかどうかは、分かりませが、味のある雰囲気を醸し出してる様に感じます。私もいろいろな家を見てきていますが、30年足っても40年経っても整理整頓されて、お掃除の行き届いた家は、この家いい年の取り方だなって感じます。このホテルも映像からそんな感じがしました。
テレビでは、この建物が解体されるのを惜しんでホテルに来ている方が沢山いらっしゃるようでした。すごいことですよね。当然、建物だけでなくこのホテルのスタッフのレベルの高さがお客さんをリピーターにして、心地の良い空間を提供しているのも確かで、スタッフの方たちがこの建物を親しんで共に営んできたって感じですね。
建築家としてみればこれ以上の幸せはないと思います。やはり、人にとって必要な場であり、そこに来たいと思ってもらえるのは、うれしい限りです。私も住宅を造っていて、家を建ててから休日は、家にいる時間が長くなったとか、出不精になったとか言ってもらえるような家を造っていきたいなと思います。お客さんの一歩先に立って、居心地のいい家だと思ってもらえる家を造って行きたいと思います。
しかし、今度は、どんな建物になるかわかりませんが、こういう建築物が無くなるのは、残念ですね。そこに名残を惜しんで来てるお客さんも最高のお客さんですね。
※写真は、勝手に引用させていただきました。著作権に抵触するようでしたらごめんなさい。